ご挨拶

    『ため池等地震時斜面変形予測手法(通称:SERID(セリッド))研究会』が、膨大な数のため池等の耐震診断を合理的で、 かつ短期間に安全性診断が可能な手法を開発することを主目的に、平成25年10月1日に設立され、研究会活動を開始いたしました。
    ご存知のように、日本全国には約21万箇所のため池が存在いたします。この内、農林水産省のデータによりま
    すと、約6万4千箇所のため池が江戸時代以前のもので、近代的な設計指針が整備される前に築造されたものとされております。
    そのため、地震や集中豪雨などの自然災害によるため池の被害は、毎年300箇所を越えております。
    地震災害に関しては東日本大震災による福島県内でのため池の決壊、また豪雨災害に関しては2004年の台風23号による兵庫県下での決壊などが記憶に新しいところであります。
    今後も、東海・東南海・南海地震等の巨大地震や地球温暖化による局所豪雨による自然災害の危険性が今までよりも益々増大する可能性が高く、膨大な数のため池に対する安全対策が急務となっております。
    このような状況下、東京理科大学・龍岡文夫教授のご指導のもとに、ため池堤体を構成する土のせん断強度に及ぼす地震時の累積損傷度やひずみ軟化を考慮した新しいニューマーク法による斜面変形予測手法が開発されました。
    本手法は、原位置から採取した試料を用いての非排水繰返し試験結果から求まる疲労曲線、累積ひずみ過程での強度低下モデル、およびすべり変位に伴う強度低下モデル等を合理的に評価して考慮しております。
    本研究会は、この実務に適した新しいニューマーク法の普及・改善を目的に設立されたものであり、 膨大な数のため池の1か所当たりの診断に要する時間やコストを縮減し、短時間で数多くのため池の安全性診断が可能な手法を開発していきたいと考えています。
    今後とも、関係各位のご助言をいただきながら、益々の発展を期して、意義深い研究会活動を行っていきたいと考えております。変わらぬご指導・ご鞭撻のほどをお願いいたします。

    『ため池等地震時斜面変形予測手法研究会』会長 岩ア 公俊
    基礎地盤コンサルタンツ株式会社 社長


    研究会設立の背景

    膨大な数のため池堤体の安全性を診断する方法には、ため池1ヶ所当たりの診断にかかる時間とコストを縮減し、短期間で数多くのため池の安全性診断が可能な手法を開発する必要があります。

    実務におけるため池堤体の地震時安全性診断の方法としては、従来、すべりによる斜面安定解析法が用いられてきました。この方法は、極限つり合い法により所定の設計水平震度に対して求めたすべり安全率が所定の値(たとえば1.2)以上であることを確認する方法で実施されてきました。

    しかしながら、近年、地震時に発生する過剰間隙水圧を推定して極限つり合い法ですべり安全率を求める手法や地震による非排水・繰返し載荷によって低下した剛性を用いて有限要素法による地震時残留変形量を求める手法等も実務でも採用されるようになってきています。

    さらには、砂の構成式を用いた非線形動的有効応力解析法が開発され、実プロジェクトにも適用されることも多くなってきていますが、大規模プロジェクト以外では、通常複雑すぎる上に、ひずみの局所化とそれに伴うひずみ軟化を考慮した地震時すべり変形解析を行うことは容易ではありません。

    一方、斜面の地震時残留変位の簡易算定法として広く知られているニューマーク法を用いる方法では、ひずみ軟化を考慮して排水条件での地震時残留すべり変位を算定する方法は既に実用化されています。

    しかしながら、地震時の土のせん断強度は、非排水繰返し載荷による損傷に加え、ひずみ軟化による強度低下が生じることが指摘されており、これら強度低下を考慮するには、原位置から採取した試料を用いての非排水繰返し試験結果から求まる疲労曲線、累積ひずみ過程での強度低下モデル、および、すべり変位に伴う強度低下モデル等の関係が重要になります。

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    目的

    以上の背景のもと、東京理科大学・龍岡文夫教授、および(株)複合技術研究所を中心に、産学連合体形式で、土のせん断強度に及ぼす地震時の累積損傷度やひずみ軟化を考慮した新しいニューマーク法による地震時斜面変位の予測手法を開発いたしました。

    本研究会は、上記新しいニューマーク法による地震時斜面変位の予測手法の普及を目的に設立され、その主な目的は下記の通りです。

    • @実務に適する新しいニューマーク法等による地震時斜面変位の
       予測手法の研究・改良および機能向上活動
    • Aニューマーク法等による地震時斜面変位の予測手法の普及および広報活動
    • B本予測手法による解析結果の検証・照査
    • C地震時斜面変位の予測手法の精度向上
    • D土の地震時せん断強度特性に関するデータ収集および劣化モデルの提案
    • Eため池に対する安価な補強対策工法の提案(標準案の作成)

    会員

    本研究会の設立目的に賛同する企業および団体、研究者

    会員種別

    幹事 / 正会員 / 準会員

    会員の権利

    本研究会の会員は、本研究会から本手法に関する技術資料の提供、並びに教育・指導を受ける権利を有します。また、本研究会の会員が本手法に関する予測プログラムの購入を希望する場合は、(株)複合技術研究所から有償にて提供される権利を有します。

    研究会の主な活動

    • @実務に適するニューマーク法による地震時斜面変位の予測手法の確立
    • A非排水繰返し試験結果に基づく疲労曲線データの収集
    • B各種地盤種別による累積ひずみ過程での標準強度低下モデルの作成
    • Cすべり変位に伴う標準強度低下モデルの作成
    • D地震時斜面変位の予測手法の精度向上
    • E規模地震・豪雨に対するため池堤体の簡易な耐震診断法の開発
    • F安価なため池堤体の補強工法(減災対策)の提案
    • G上記@〜Fの普及および広報活動

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    組織図


    事務局

    研究会事務局

    〒160-0004

    東京都新宿区四谷1丁目23番6号 協立四谷ビル5F(株)複合技術研究所内

    TEL:03-5368-4104  FAX:03-5368-4105

    E-mail:serid@igi.co.jp


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    会員情報

    幹事会メンバー

    幹事会メンバー

    参加募集のご案内

    参加募集のご案内はこちらからお願いいたします。

        準会員・正会員を募集しています。申込書にご希望を記載してください。

    入会のお手続き

    【申込み時の所要書類】

    @〜Bの書類を郵送にてご提出ください。(事務局・露木宛)

    • @ 入会申込書
    • A 技術委員の届け出書(希望しない場合は不要)
    • B添付書類:会社概要もしくは会社経歴書等

    【幹事会承認後の手続】

    幹事会承認で入会が確定致しましたら,通常は@とAの書類により正式

    の入会手続として書類記入・送付並びに振込手続を御願いすることとなります。

    今回は、@とAの書類を事前にお渡しいたします。

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    プログラムの購入について

    プログラムの購入については、五大開発(株)へお問い合わせください。


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